相続について
一番大事なのは、相続税という申告をする必要があるかどうか、という判断です。残された財産を重ねて、おおよそのかかる金額を算定します。
今、日本全国では、100人の方が亡くなるとすると、大体8人の方が申告をしなくてはならない状況です。関東の場合ではもう少し高く、15人程の方が申告が必要であると言えます。
まず、申告が必要であるかどうかの判断がとても大切です。
次に、相続の分割も大変重要です。相続される皆様で仲良く、分割できるかどうか、もめ事がないかどうかが一番大切なことです。
また、そのほかにも多々論点があります。
最近では「配偶者居住権」というものがあり、残された奥様が居宅にそのまま住み続ける権利を別につくることによって、今まで住んでいた土地・建物の評価を低く、奥様以外の方が相続できるという制度が新しくできました。
相続時にやるべきこと
【ご法事後~】
・遺言書を探します。
・故人の出生から死亡までの戸籍謄本を集めます。
(法務局が認証する「法定相続情報一覧図」が便利です。)
【2~4か月後】
・故人が青色申告をしていた場合は「青色申告申請」の期限があります。
【3か月後】
・負債が多い場合には、相続放棄または限定承認を検討します。その期限が3か月後です。
【4か月後】
・「準確定申告」と言って、故人が今までしてきた確定申告を遺族が代わってします。
本人にしかわからないことも多いため、時間がかかることも多いです。
【10か月後まで】
・相続財産のリストアップをします。
金融機関に残高証明の発行を依頼しますが、時間がかかります。
・遺産分割協議を進めます。
分割の仕方によって納付する相続税額が変わります。
重要なところでは次のような点があります。
「小規模宅地の特例」
「配偶者居住権の設定」
「2次相続をふまえた遺産分割」
・相続税の申告と納税
例えば1月15日に亡くなった場合、11月15日が期限となります。
その日までに納税もしなければいけませんので、納税資金の手当ても重要です。
【その他】
・遺産分割協議書に基づいて不動産の登記などの手続きを行います。